2012年1月 4日 (水)

罫線の猫達

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母を看始めた頃からずっと片付けていなかった自分の部屋。
言い訳だけど自分の部屋なんて後回しで良かった。
酷いときは床の踏み場が全くなかった。
それを夕べから今朝4時までかかって片付け、
やっと人に見られても恥ずかしくない程度に。
ああ、すっきり。

片付け中に小学校の時の英語ノートが出て来た。
表紙に「三年パウロ組」、そして自分の名前。
私が通ったミッション系学校はクラス名がキリストの弟子達の名前だった。

英語罫線上に繰り返し書かれた簡単な英文と
その終わりに必ず挿絵らしきものがあって静かに驚いた。
夜中の灯りの下に照らされた小さな猫たちは
表現力豊かに生き生きと描かれていて、と、同時にそれは、
子供の自分が猫達のありのままの姿を普段からよく見つめていた事が分かる。
動物を飼うようになったのは中学に上がってからだから、
きっと外や軒先などでこのように戯れる野良猫達を見ていたのだろう。
しかし、小さい自分がこんな絵を描いていたなんて、
才能は磨き続けなければなくなってしまうものだと痛感。
今の自分には同じモノを書こうとしても出来ない。

母の部屋から介護ベッドがなくなり、
私も既に仕事も始めて
もう以前の生活にすっかり戻ったような気になっていたけれど
こうして片付いた自分の部屋を見ると、
改めてママの介護は終わったんだという実感が湧いて来た。
別に感傷的になる訳でなく、また新たに始まるという感じ。
少し大げさかも知れないのだが。

部屋が片付いたら久し振りにブログを書きたい気分になった。
な、ワケで今年も気ままに更新していく予定。
もう「週末日記」じゃなく「気分が向いたら日記」ですな。

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2008年10月25日 (土)

猫の手を借りる

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我が家は時々、トイレに入っていると
ドア下から突如、写真のようにシャロームの手がニュっと出てくる事がある。
まるで人の手のように手のひらを上に拡げて
何か中にあるものを掴もうという気満々の動きである。
何を掴もうというのか、全く彼の気は知れないが。

その手のしぐさが面白可愛くて、いきなりギュッと掴み返すと
ピュッ!と引っ込めてしまう。
そしてそのうちまた、少しずつ少しずつ出してくる。
いったいどんな格好をしてやってるのかと
自分以外の家人がトイレに居る間に観察してみた。

シャロは、ぱたんと閉まるトイレのドアの前にタイミングよくやって来て
しばらくその場に座り込み、トイレのドア下の隙間を見つめている。
すると、少しずつ片手をその隙間に伸ばして
そのうち両手をこんなふうに入れてしまった。

Sharote

中で珍客を歓迎する笑いが聞こえてくると
シャロは反応していよいよ二の腕近くまでスッポリと手を入れてるのである。
猫の二の腕ってのも初めて聞くが…。

なぜこうも猫って不思議な興味の持ち方をするのか。
全く可笑しい。
最近はこちらもただ掴み返すだけでなく、
内側からティッシュを丸めたものを
ドア下からわざと少し出しては引っ込める、それを連続してやると
鼠のようなティッシュをつかまえようと
シャロは両手を素早く動かして
モグラたたきゲームのようにお互いに叩いたり引っ込めたり。
それを飽きずにいつまでもやっている。

すっかりこの遊びが気に入ったシャロは
私がトイレに入れば必ずドア前に張り付いて
ティッシュねずみがドア下の隙間から現れるのを待つようになった。
忙しい朝の時間などは「帰ってきたら遊ぼうね。」と、
私も彼を説き伏せながらトイレに入らなければならなくなった。

しんとした夜中に目覚めてトイレに入った時、
まさか居まいと思いながらもドアをそ〜っと開けると
こんなふうにジっと律儀に待っているシャロームなのであった。

Jittosharo

この時もティッシュ鼠ごっこをやれば必ず彼は応えたであろう。
寝る間も惜しんでこのような事に精を出すとは。
忙しければ猫の手も借りたいと言いたくなるのもムリはない。

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2008年2月 9日 (土)

dogs & snow

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都会の生活に慣れた犬たちを
雪の大海原で思いきり遊ばせたいと思い、
弟夫妻とお互いに犬連れで水上温泉へやってきた。

水上では数日前に降り積もった雪が私達を待っていた。
到着し旅館でチェックインを済ませるとすぐに河原のドッグランへ。
温泉街を抜け河原へ出るとそこは広い銀世界。
興奮する犬たちのリードを放すと一気に全速力で大雪原を駆けめぐる。
雪に顔を突っ込んでもぐってみたり、跳ね回ったり
他の旅行者が連れた犬も一緒になって遊び出す。
犬はどうしてこうも雪が好きなのだろう。
そのくせ家の中ではストーブ前の一番暖かい場所を占拠するのだから。

  1

散々遊び回ったあと、湯の町を駅までぶらつく。
ノスタルジーに浸るにもってこいのレトロな雰囲気が漂い、
道沿いにスマートボールや射的もできる店が並ぶ。
犬連れの我々に気さくに声をかけてくれるお店の人達。
裏山の白銀を散策し、積雪で道なき道をゆくちょっとした冒険もする。
途中、穴や崖から落ちるのではと内心ハラハラの私と正反対に
犬たちは常にハイテンション、ハイパフォーマンスだ。

Aryarya_5  しかしながら長毛のカイゼルは足とお腹の毛に雪が絡
 み、それが雪に触れるほどたくさんの大きなボンボン
 になって歩きづらくなるという珍現象に悩まされた。
 見ている方は可笑しくて笑ってしまうものの、本人は
 不便そうで、ついにその雪玉をかみ砕き始めた。
 見るに堪えず手で崩してやるが、氷のように硬い!
 こちらの手がガチガチに凍って痛くなってしまった。
 Aryarya2 ありゃりゃ...

でも大丈夫。犬と一緒に泊まれる我々の宿「だいこく館」に戻り、
玄関横にあるペット専用露天風呂にザブン!で、一気に雪玉を解消。
は〜イイ気持ち。と言ってるかどうか分からないが、
ご本人はしばらくそのまま浸かって満更でもなさそうではないかいナ。

     Iikimochi

これだけ犬たちが喜ぶ姿を見るのは飼い主にとって相当な癒やしとなる。
犬と雪という風景はなかなかしっくり来て良いものがある。
カイゼルは車酔いをするので道中が不安だったが無事だった。
車酔いを我慢させて来た甲斐があったものだ。

宿の「だいこく館」はペット同伴OKの旅館で、大型犬もOK。
食堂一緒もOK、犬専用のプレイルーム有り、もちろん部屋も一緒。
露天風呂から上がればタオル、ドライヤー、ブラシも完備。
ロビーで美味い水上の水で淹れたコーヒーを飲みながら一緒にいられて
チェックアウトは余裕の12時で、女将も美人で話し上手と来たもんだ。
愛犬家の間でとても評判の良い旅館ですぞ。
あなたもワンコを連れて行ってあげて下さい。

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2007年12月20日 (木)

只今、居候一匹

馬車馬のように働く日々。
今日は、帰宅後 琥珀エビス2缶で疲れを忘れ、コレを書いている。
酔っているのであとで誤字脱字に赤面百万石かも。

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母がある公園で毎日餌やりしている野良猫
(推定1歳・オスで母はシロちゃんと呼ぶ)を
病院に連れて行き去勢手術を受けさせた。
それは良いが、シロちゃんは大人しい性格ゆえ
ボス猫によく苛められて怪我を負わされる事もしばしば。
雄猫は去勢すると余計に弱くなってしまうと聞き、
母は結局公園に放さず里親が見つかるまで家で預かる事にした。
それが上の写真、カイゼルの横にいる白い猫。

見ての通り。シロちゃんとカイゼルは仲良しだ。
母がいつもカイゼルを伴ってシロちゃんに餌やりする為、
この2匹はすっかり友達同士になったのだ。
初めて家へシロが我が家へ来た日、
カイは「シロちゃんが泊まりに来た!」とでもいうふうな喜びようで
一晩中シロちゃんのゲージに寄り添っていた。

逆にパニくったのは猫のシャローム。
生まれてから人間以外の動物に触れたのはカイゼルだけだったから
<ワケわからん!なんであんなのが同じ家にいる!?>という感じ。
最初の3日間、シロちゃんのゲージがあるリビングには全く近寄らず
いつも遠目から様子を伺い、夜はビクビクして私のベッドを何度も出入りして
おかげで私は寝不足になった。

ところが日が経つにつれ、お互い大人しい性格だと理解するようになったらしい。
最近はシャロも怖がらず、くっつきこそしないが同じ部屋でくつろいでいる。
今朝などはシロちゃんのご飯をゲージに入って食べようとしていた。
お互い全く喧嘩も威嚇もせずに来たので、このまま仲良くなるかも知れない。

だが、シロちゃんに新しい飼い主が見つかりそうだ。
同じマンションに住む大変親切なご夫妻がお知り合いを通して
猫を飼いたいという方を紹介下さり、
今週末にそこへ母と私はシロちゃんを届ける事になったのだ。
直接お会いしてシロちゃんを心からよろしくお願いしたいと二人で伺う。
きっと幸せになって欲しい。
あらゆる不安が取り除かれた安住の場所で。

Relax

我が家で過ごしてくれる日も残りわずかで、
シロちゃんがいなくなったらカイゼルも寂しがるだろう。
(なにより母自身、また泣くかも知れない。)
この先、こんなふうに犬のカイゼルと過ごした日々も
時々記憶のどこかで思い出して欲しいものだ。

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2007年7月14日 (土)

うれし いそがし 七夕の日【動物病院篇】

先週、賞味期限6月2日のコーヒーゼリーを
一気に3個食べたけど、今のところ何も起こりません。
前から冷蔵庫にあって気になってた3ケ入りパック。
何気に食べそびれてたのを、どうしても急に食べたくて
ひとつ食してフツーの味だったので全部戴きました。

ところで!
彦星と織姫の年一度の逢瀬が叶う七夕。
このワタクシも先週の7月7日は
久々にカワユイ妻に会える幸せな彦星や、
朝から美容院・ネイルサロンと掛け持ちで走り回る織姫にも
負けず劣らずの忙し&嬉しい一日でした。

朝8時半、フィラリア検査にカイを動物病院へ連れて行く。
かかりつけのこの病院はとにかく土曜午前が混む。
9時開院、その前に待合い室は開いてすでに患者は順番待ち。
ちょっとゆっくり行った日にゃ昼迄に順番が来ない。
今日は午後一時からnutellaさまのピアノコンサートなのだ。
朝一で診てもらわなきゃ間に合わないぞ。
しかしその時間でさえ既に8番のワタクシ達。
検査には時間もちょいかかるのでドキドキ。

実はカイは生後7ケ月程で我が家に来て
その時点ですでにフィラリアにかかっていた。
早めに治療を開始すれば、
完治に長年はかかるが不治の病気ではない。
これまで毎月治療薬を飲んで来たが、
いよいよこの日、治療効果の検査をすることに。
結果、陰性でした!やったーーー!
長年の治療が報われて、これからは普通の犬達と同じ予防薬でOK。
先生、看護士さんも共に喜ぶ。
結局二年半かかった。もっとかかると思っていた。神様ありがとう。
帰りの車は嬉しさいっぱいで ひとり大声で歌い続ける私、
久々に車に乗り、 酔いと私の声で死にそうな顔のカイゼル。
吐かないでねー、まだ吐かないでねーと
歌いながらも焦りながらハンドルを握るワタクシであった。

Kaisoto  
 ボク、治ったよ。
 応援してくれた人達、
 ありがとう。
 嬉しいけど車で酔って
 キモチ悪いし
 なによりも飼い主が、
 まだこの足洗って
 家にあげてくれないんだよ。
 そっちのけでひとりで
 なんか喰ってるし。
 こっちも腹へってるし
 写真撮るヒマあったら、
 早く家にあげろって。
 
 by カイゼル   
   

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2007年7月 8日 (日)

伸しイカです...じゃなかった、優しい親御さん求む!

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うわっ、コレなに!? 答えは子猫です。
干しイカのようにのされているワケじゃなく、
本人の意志でこのような状態に、つまり床の上で
うつ伏せにビミョ〜ンと気持ちよく寝ているんですね、
なんともカワユイ一枚でございマス。

この子猫ニャン、兄弟と一緒に2匹で只今 里親募集中です。
今はワタクシの敬愛するMさんのお家で 一時預かり中。
5月20日、 北赤羽付近団地内ゴミ捨場で
兄弟で段ボールに入れて捨てられていたのを
Mさんの姪御さんにラッキーにも保護されました。

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どうでちゅ?カワユイでちょ。
左は薄いクリーム色でオスのキナちゃん。
右は最初に伸しイカ状態で写ってるミケでメスのゴマちゃんです。
↓以下、Mさんからのメッセージ掲載します。


大きさから 5月13日誕生 にしました。
ですから現在 推定生後1ヵ月半です。

やっと離乳食になりミルクを飲ませていた頃よりは楽になりました。

大切なわが子を渡すような気持ちに、いつしかすり変わってしまっていまい
里親さんの条件は、最初は可愛がってくれれば・・・
だったんですが、
すごく厳しくなってしまいました。

持ち家であること(高層マンションは恐ろしい)

完全室内飼い
 
避妊 虚勢手術をする

未婚で一人暮らしでないこと(シマちゃんは田舎で正解だよね)

家族に猫アレルギーの人がいないこと

家族みんなが猫が好きであること

乳幼児がいないこと

お年寄りだけの家庭でないこと

年に1回のワクチン接種をしてくれること

その他の健康管理が出来、病気の時は速やかに病院にかけられる
 経済力のある人

お☆様になるまで可愛がってくれる人

こんなに条件並べられたら 引くよね〜 ドン引き〜!
わかった!OKよ!なんて言ってくれる人
いないっつーの←もう一つの心の声 汗・・・


という、本音入りのお願いデス。

Mさんは既に一匹、猫をお飼いになっています。
やはりこの子達のように捨てられてボロボロだった子を保護されました。
諸般の事情でこれ以上、飼い猫を増やせず
出来ればMさんのような優しい飼い主さんにキナ&ゴマちゃんを
家族の一員として迎えていただきたいと希望されています。
(もちろん、どちらか一匹でもOKとの事。)

上記の条件は一見厳しそうですが、
動物を愛情かけて飼育された経験のある方、
または、動物を心から愛せるという方なら
誰もが当然として受け入れられるものと思います。

きな&ゴマちゃんに、一日も早くそのような優しい家族が
見つかりますように。
例えご自分は飼えずとも、上記のような理解のある知人をご紹介して
下さるだけでも結構ですので、是非ご協力くださいませ。
このWEB上のコメント欄か、または私のメールアドレスを
ご存知の方はメールにて吉報をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。

ちなみにMさんは外見も中身もエレガントながら
昔、レッズの試合で毎回ゴール裏席(最も応援が熱狂的な場所)で
野太い声のゴツ漢に混じってならしていたという
意外な反面を持つ、かつ動物を愛する心優しい美女でございマス。
Mさん、愛してるよー!!

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2007年4月16日 (月)

シマちゃんとの別れ 

Shima

シマちゃん(♂・推定生後2年)は野良猫だった。
今年に入って、近所に住んでいたIさん
(今は引っ越してしまった)が引取り、
今では彼女の東北のご実家で飼われている。

私がシマちゃんに初めて会ったのは去年の暑い夏、
カイゼルの散歩で近所のとある公園に入った時
ニャーとか細い声で鳴きながら、私に擦り寄って来たガリガリに痩せた猫。
いかにもお腹を空かせていそうな様子で
中型犬のカイゼルを前にして怖じけず、逆に近づいて離れない。
それほどに空腹かと不憫に思い、
家に戻ってキャットフードを袋に入れ公園へ戻った。

待ってマシタとばかりにニャーと鳴いてまた姿を現す。
その時もまたカイゼルに全く臆せずに
私が与えたフードに夢中でパクつきながらも
時々、カイの顔をまじまじと見上げ、
カイもその様子を見守りながら時々私の事を見上げる。
「もしかしてお前たちは顔見知りなの?」

家で母にそれを話すと、
母もカイの散歩でその公園に行くたびに彼に出会うらしい。
しかも、もう何度か餌を与えていたという。
シマちゃんにとって、カイは「餌を持ってくる人間を連れて来る犬」だった。

「初めて見た時、公園でじっと夕日を見つめていて動かないの。
不思議な猫だと思って近づいても、ちっとも動じずに夕日を見てた。
あんな風にひとり夕日を見つめて何を想っていたのかしら。」
と、母は言っていた。

知人のイソベさんという人に顔が似ているから
母と私は最初、シマちゃんの事をイソベ君と呼んでいた。

母はカイの散歩の度、
イソベ君にご飯を持って行くのが習慣になった。
イソベ君は満腹になり、毛繕いをしてリラックスした後で
エネルギーに満たされてカイと公園の中で走って遊ぶようになった。
そして母というより、カイが散歩している姿を
遠くからでも見つけるとぴゅーっと走ってついて来て
ご飯よりもカイとの遊びを優先させるようにまでなった。

やがて母以外にもイソベ君ファンがいる事がわかった。
それも結構な人数だ。
人なつこくて賢い、そして犬とも遊ぶイソベ君は
近所の猫好きビト達に愛されてご飯に不自由しなくなった。
いつしかもう一匹、
同じ公園に捨てられたらしい小さいキジトラの子猫が
イソベ君と行動を共にしてご飯にありつくようになった。
母は、人間の本物のイソベさんに相談して
その子猫をイソベさんのお嬢さんに飼ってもらう事にした。
子猫はマロンと名付けられ新しい家族の元へ旅だって行った。

しかし、残ったイソベ君は寂しそうだった。
彼にも家族を見つけてあげたい...
以後、イソベ君ファン達は奮起して彼の里親捜しに努める事になる。
(以下これをチーム・イソベ君と呼ぶ)

母を初めとするチーム・イソベ君は
方々で猫を飼ってくれそうな人達に声を掛けた。
そして悪い病気がないかイソベ君を医者に診せて、
予防接種と去勢手術を受けさせ、
やれ怪我をした、やれ痔が切れたなどというと
手分けしてその度医者に連れていったり預かったりした。
イソベ君を診た獣医さん達は、
「この子は大人しくて利口だ」「こんな良い猫はあまりいない」
と、口を揃えて言ったものだった。
公園前の親切な魚屋さんもガレージに段ボールを置き、
雨嵐を避けてイソベ君が眠れるようにしてくれた。

しかしながら成猫のイソベ君を貰ってくれる人は
なかなか見つからない。
そんなチームの心配もよそに、肝心の本人は
日々満ち足りて、至って気ままに過ごし
去勢しているのに何故か雌猫をめぐり他の雄猫と
喧嘩をして顔に傷をつくったりして過ごしていた。
冬には、とてもノラ猫とは思えぬほどふくよかな体型になり
夏に出会った頃の面影は微塵もない。

ある日、チームに新たな若人が加わった。
動物専門学校に通う学生のIさんだ。
イソベ君のいる公園の隣の寮に住んでいた。
<将来は日本の腐りきったペット業界に革命を起こす!>
という崇高な使命感をもった頼もしい学生。
イソベ君を通じて母と仲良くなり、クリスマスには家に招いて食事もした。

そんな彼女はすでに就職先も決まり卒業試験を残すのみ。
ある日、卒業までの三ヶ月間を
なんとかイソベ君を部屋で飼わせてもらえるよう、
寮官を説き伏せたという嬉しいニュースを持って来た。
卒業後はペット飼育許可のあるアパートを探すという。
これには皆、喜んだ。「やった、よかったね!」

Sukkarikaineko
↑すっかり飼い猫になったボク

そして今年に入り、Iさんの暖かい部屋でイソベ君は暮らせるようになった。
「シマちゃん」という新しい名前で。

それからしばらく、カイと散歩に出てあの公園に行くと
カイは隅々までシマちゃんを探し回った。
歩きながら、「カイ、シマちゃんはどこだろね?」と言うと
立ち止まってキョロキョロとあたりを見回す。
「シマちゃんはお姉さんのお部屋で暮らしてるんだよ、もう公園にはいないよ」
カイは、そう言われても納得しかねるという様子だった。

魚屋さんの前も、公園でノラ猫と飼い犬が遊ぶという
不思議な光景が見られなくなって以来、
自然と人だまりが少なくなって行った。

Iさんの住む寮は我が家の前にあり、
「彼女の部屋は何階のはじから何番目の窓ヨ。」と母が教えてくれた。
仕事から帰ると私は、
彼女が住むその部屋の窓に目をやってシマちゃんの事を想った。

2月の終わり頃、Iさんから新しいアパートが決まったと連絡が入った。
卒業前にご両親が引っ越しの手伝いに、田舎から来るという。
しかし新居は残念ながらペットは飼えない環境とのこと。
仕方なくシマちゃんはしばらくご実家で預かってもらい、
就職して貯金し、ペット共生可のアパートを改めて探すらしい。

シマちゃんが遠くに行ってしまう前に
Iさんをシマちゃんと共に家に招いた。
ウチにあがってもシマちゃんは落ち着いていたが、
あれだけ仲良かったカイを忘れてしまったらしく、
カイが近寄ると「シャーっ!!」と威嚇する。
カイは一気にシラケて、二匹の間に微妙な空気が流れる。

「両親も動物好きで猫を一匹飼っているんですが無愛想な猫で....
でもシマは愛嬌があるからきっと気に入られて、
もうあとで離してもらえなくなりそうな気がするんです。」
シマちゃんを優しく撫でながらIさんはそう言った。
帰りに母が言ったIさんの部屋の場所が実は間違っており、
「私の部屋はデスネ、あの電柱から何番目の...」と、
我が家の前から、指さしてIさんは教えてくれた。

Bimyo

↑ビミョーな感じの二人なのデス。

シマちゃんはゲージに入って高速バスに乗り、
遠い東北の地へ旅立っていった。
その何日か後にIさんは戻って来て、新居へ引っ越して行った。

ある日、帰宅すると母が涙をポロポロこぼして待っていた。
どうやらシマちゃんはすぐにこちらへ帰って来ると勘違いしていたらしい。
先日に自宅へ招いた日が事実上、最期の別れになると
後になって理解して涙が止まらなくなったというのだ。

ある夜、帰宅して家に入る前にIさんの寮の部屋の窓を見上げ
「ホントの窓はあっちだよな」と正しい方に目を移しながら
そうは言っても、そこにはもうシマちゃんもIさんもいないのだと思った。  

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母に宛てられた、Iさんからのその後の便りによれば
彼女の予想通り、愛嬌たっぷりの賢いシマちゃんはご両親に気に入られ
可愛がられて、懸念されていた気難しい先住猫とも仲良くやっているそうだ。
考えてみれば、若い女の子が一人暮らす都会の狭い部屋で
日中ひとりぼっちで過ごす日々より
仲間が居て広くゆったりした田舎の家で暮らせる方が
シマちゃんにとっては幸せであろう。

たくさんの人達の善意のリレーによって倖せを得ただけでなく
その人々の心をも癒やしたシマちゃん自身の倖せが
いつまでもいつまでも、続きますように。
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2007年1月24日 (水)

やんちゃ坊主がやって来た

新年が明け、すでに一月もあと一週間でオワリ。早い!
さてお正月はみなさま 楽しく過ごされたでしょうか?

我が家の正月は弟夫婦が連れて来た腕白息子で一騒動。
と、いっても尻尾の生えた5ケ月の黒柴犬です。名はマロ。

Yantya

ごらんのとおり、大人しいカイゼルはやられ放題。
最初は自分より大きなカイにビビり、
あまり近づこうとしなかったマロでしたが
すぐに慣れて二匹で激しいプロレス遊びが始まりました。

しかしながら、あまりに元気なマロ。
カイは疲れて小休止を取りながら相手になってましたが
しつこいマロの攻撃に耐えかねて怒り出す始末。
それでもカイと遊びたいマロはちょっかいを出し続け
仕舞いには写真のように諦めモードのカイ...。
おかげでその夜、カイゼルはぐったりと眠って
翌朝は珍しく散歩をせがまずにまだ寝ていました。

とにかく、じっとしている事のない
このやんちゃ坊主マロは少々お灸を据える必要があるのだけど
弟夫婦はもうメロメロデレデレの甘い親。

飼うなら柴犬。でも出来れば恵まれぬ境遇の中、
動物愛護団体などに保護されている犬を迎え入れたい。
それが彼らの願いでした。そんな時に偶然の出逢いで
飼い主を捜していたマロを飼うチャンスが転がり込みました。

共働きの二人に強く反対した私の意見を押し切り
念願だった柴犬を家に迎え入れたのでしたが
トイレも留守番もなんとか無事に覚えさせたようです。
しかしながら先日、彼らの家を訪れた時には
新築でキレイだった壁のクロスに悲惨なかじり跡が...。
ま、これは宿命ですな。
うちもカイに散々やられましたから。
ちゃんと厳しく躾けなさいよ!
と、口うるさく二人に言って帰って来た私。
その後、最近は少しスパルタになって来たと言うので
ほ〜、そうかい。などと思っていたけれど
昨日、義妹から携帯にこんな写真が。

        Iron_maro

「マロは元気です..いたずらが好きで甘えん坊です
 まだ子供デスネ 私達二人はもうかなりメロメロぶりを
 発揮してます ^^;」
とな。
あー、アイロン台になんか乗っちゃって、しかも服の上に。
先が思いやられる..........。

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↓オマケ写真@元旦/天皇杯優勝後のショット

Enperor  Enperor2

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2006年10月29日 (日)

色白姉妹熱烈歓迎

先月末、ぴぃ子さまの新家族にご対面!

ミキスケ氏と二人で伺ったぴぃ子家では
新家族入りを果たした色白美人姉妹が、
写真のように首を長くして私達の到着を待ってくれていました。

        Sirota

姉妹の名は白田ビアンカ、アルバちゃん。
名のごとく、雪のように白く美しい子猫ちゃま二匹組。
ぴぃ子さまの名字は「白田」じゃないのですが、
ちゃんとそのような名字まで付けてもらってるのだ。

好奇心旺盛な白田姉妹、
まずお部屋に通された私達の手持ち品を調べ始め
私の携帯が鳴るとストラップにコワゴワと手を出す。
その姿に、後ろから私がおもちゃでちょっかいを出すと
二匹は案の定、火がついたように夢中で遊び始めました。

        1

私の挑発にノリノリの二匹組。
ぴょんぴょん跳ねる、走り回る。
それが面白くて、ついついおじゃましている身を忘れ
無心で二匹の相手をしてしまうワタクシ。

さあさあ、子供達には少し静かにしてもらって
大人の楽しみの時間としようじゃないか。
と、いう事で二匹は間もなく広々としたゲージへお縄となった。

すっかり奥様が板に付いたぴぃ子さまは、
明るい出窓のキッチンで手早く料理の支度をされる姿が妙に眩しい。
ご主人がウキウキと高いバローロを開けて下さる。

この時のワインオープナー、力入れずして
スマートにコルクを抜き去るドイツ製のもの。
マジックを見るように興奮し 「どこに売ってるんスカ!」
と問いただす私に、軽く引きながら
「日本でもデパートならきっと置いてある」とニコリ一言。

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テーブルのご馳走が並び、
グラスを酌み交わして会話が弾む我ら大人達を、
大人しいながらも少々うらめしげな表情で
ゲージの中から見つめている白田二匹組。
少しオネムの時間にして、後でご飯にしましょうね
と、ぴぃ子ママに言われ 「大人はイイニャ〜」という感じ。

くまなく続いた大人達の会話がいったん落ち着くと
やがて白田さん達も解放され食事のお時間に。
その後はぴぃ子ご夫妻の無礼講のお許しが出て
人猫仲良くテーブルについてデザートも戴いた。

3 4_1

この素敵なお家で幸せを満喫する白田姉妹は、
ぴぃ子さまご夫妻がある動物保護団体のシェルターから引き取ったのです。
moo家のシャロームも同じシェルター出身。
一匹でも多くの猫たちに里親が見つからんことを!

猫好き歴では私よりずっと長いぴぃ子さまのお家には
彼女の猫に対する愛情をかいま見られるような
可愛い素敵な小物達がそこここに。
キッチンの出窓にさりげなく飾られていた
猫の小物たちをすっかり撮り忘れてしまったのが残念!!
けれども、ご実家にいる猫ちゃんの写真も
大切に飾られていたのがとても印象的でした。

          5

楽しい時間はあっという間に過ぎて、
美しき人妻のぴぃ子さまとご主人、
白田姉妹に別れをつげる時
一番上の写真のように、またドアの内側で私達を見送る二匹を見て
白田さん達の幸運を噛みしめるような嬉しい気持ちになりました。

最初はそれほど猫に興味のなかったぴぃ子さまのご主人が
ぴぃ子さまがお部屋に飾る猫たちの置物や話で
次第に猫に心が開くようになって行った事、
実際に白田姉妹を家族に迎えて猫の素晴らしさを知った話を
帰り道に思い出して、暖かいお土産を心に頂いて来たような
気がしました。(乾燥ごぼうのお土産もホンッとに美味しかった!)

客人には決して姿を見せぬ我が家のシャロームとは違って
人なつこく社交的な美人の白田姉妹。
今度はいつ会えるかな?


※冒頭の写真は了承を得てぴぃ子さまから拝借しました。

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2006年7月23日 (日)

自作ビデオ

と、いうほどのモノではございませんが。(たまたま撮っただけ)


ぴぃ子さ〜ん、お約束のモノです。
セイウチのように成長してしまったシャロをご覧いただけマス。
  ↓

カイの寝込みを襲うシャロの図


◆ IKEMON NOTE #2 <イタリアン居酒屋 ビリケン>

JR東十条駅(抜けておった、スマン)北口商店街にある。この辺りは下町らしい景色の残るところで、懐かしい匂いの商店街が
続く。ちょっと寂れているのかなと思いきや、いやいや商店街は健在。都会では稀薄となった地域ご近所同士のお付き合いがあたりまえに、きちんと生きている街です。そんなこの地域も、若い人達が集まるような洒落た店がチラホラ出てきまし。最近オープンしたばかAsobuりの【ビリケン】は気軽に入れるイタリアンキッチンでありながら居酒屋。料理はイタリアンですが、お酒はワインやビールは当然、そして焼酎や日本酒も飲めます。私のお気に入りは自家製白レバーパテがのったガーリックトースト。自家製ピクルスや生ハムも美味。パスタはSとMのサイズがあるので一人で入った時に他の料理と一緒に頼みやすい。最初は友人達を誘いましたが、最近は仕事帰りに一人で寄ることがあります。カウンターでレバーパテと焼酎。今日の疲れをココで癒やし、良い気分で帰宅し寝て、明日に備えるのです。店の住所等はリクエストがあれば個別にメールでお知らせします。写真は残ったピクルスで遊んだお皿の図。


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